ぶつくさ

不平、不満をあれこれつぶやく様子。

2歳児 特徴

  • 2歳児の心と体の発達の目安

◆2歳~2歳5カ月程度の発達の特徴◆
【部分・機能】 【発達の特徴】
足の発達 走る・飛び降りる・ジャンプする・つま先立ちをする・ボールを蹴る・手を使わずに階段の上り下りをするなど、飛躍的に足を使った運動機能が発達します。
手先 細かな手指の動きが可能となります。絵本を1ページずつめくったり、画用紙にきれいな曲線が描けるようになったり…力加減も理解できるようになってきます。またドアノブや蛇口をひねるなどの複雑な動きも、徐々にできるようになり、探索行動が盛んになります。
食事 幼児用の食事が摂れるようになり、食べ物の好き嫌いが出てきます。自分の食器や自分の食べ物が理解できるようになります。手づかみ食べもまだ見られますがこぼしながらもスプーンやフォークを使って自分で食べ物を口に運びます。
言語 個人差はありますが、2歳前半までは言葉の爆発期とも呼ばれ、飛躍的に語彙の量が増える時期とされています。自分の体の部分への認識も進み、痛い部分をきちんと大人に伝えることもできるようになります。
自発性
自立心 探索行動が盛んで、なんでもしてみたい、見てみたいという自発性が生まれます。同時に自立心も生まれてきて、衣服の着脱や排せつなどの手助けを嫌がったり、大人の様子を見て自分もチャレンジしたがったりします。
感情 第一反抗期が始まる頃でもあり、大人の指示に対して「イヤ!」と反発したり、思い通りにならないとかんしゃくを起こしたりします。
遊び 長時間一人遊びに集中できるようになります。見立て遊びも盛んで、積み木を飛行機に見立てたり、電話に見立てたりしながら遊びます。
他者との関わり 社会性の発達にともない、盛んに保護者や身近な人に話しかけるようになったり、良く会う友だちの名前を覚えて呼ぶことができるようになります。傍に友だちが来ても、違和感なく遊ぶことができますが、好奇心が強く、一方で貸し借りの概念がまだできていないことが多く、おもちゃを取り合うこともあります。
 

◆2歳半~3歳未満程度の発達の特徴◆
【部分・機能】 【発達の特徴】
足の発達 歩いたり、走ったりが思いのままにできるようになります。一層運動能力が発達する時期でもありますので、積極的に外遊びを取り入れていきたいもの。
腕力 腕の力も徐々に発達していき、10秒程度ならば鉄棒にぶら下がって自分の体重を支えることもできるようになります。
手先 いろいろな遊具やおもちゃを器用に使いこなせるようになってきます。想像力を遊びに活かすこともできるようになるため、ただ積み重ねるだけではなく、ブロックや積み木で家を作るなどの発展的な遊び方ができるようになります。
食事 2歳後半から3歳までで、おおよそ乳歯が生えそろいます。個人差がありますが、おおよそ3歳半までには20本の乳歯が完全に生えそろうでしょう。スプーンやフォークも鉛筆を持つような形で器用に使いこなせるようになります。
言語 記憶力がいちじるしく発達する時期です。自分のことを一人称で呼べるようになる他、「昨日」「今日」などの時間を表す言葉も、間違えながらも使いこなすことができます。周囲の人が発した言葉をどんどん吸収していきます。
好奇心 知りたいという感情が強く表れることから、「あれなに?」「なんで・どうして?」の質問が多くなります。
感情 嫉妬などの複雑な感情を表現することができるようになり、ほとんど大人と同様に基本的な情緒が発達します。3歳も近くなると、他者を思いやる心も発達してきます。
排せつ 脳が発達して、排せつを事前に伝えることができるようになります。3歳までには昼間の排せつの失敗が少なくなり、夜のおねしょも減ってくるでしょう。ただし環境の変化などで逆戻りすることや、個人差でなかなかおむつが取れない場合もあります。
イヤイヤ期真っ盛り!2歳児との接し方は?
怒りんぼう 2歳児と関わるうえでは、「運動能力の発達」「言葉の発達」「自己主張が強くなること」に対する正しい理解と支援が必要となります。ここでは子どもと接する中で特に大人が気を付けるべきポイントをご紹介します。
 

◆2歳児と接するうえでやってはいけないこと◆
□ 一方的に叱る「ダメ!」「やめなさい!」
□ 理解できない曖昧な言葉で叱る「いい加減にしなさい!」「危ない!」
□ 子どもの要求の言いなりになる
□ 約束を破る
□ モノで釣る
□ 脅しで言うことを聞かせようとする
 
2歳頃のイヤイヤは、伝えたい気持ちをどう表現していいかわからずにストレスを感じている、自立心が発達して、何でも自分でチャレンジしてみたい、挑戦したは良いものの、うまくできずにもどかしい…そういった複雑な感情が隠されています。
 
なんでも「ダメ!」と叱りつけていては、子どもが考えたことを全否定してしまいます。また曖昧な言葉かけは余計に子どもを混乱させてしまいますので注意が必要です。約束を破ったり脅しを使ったりすることは、信頼の喪失につながるほか、モノで釣れば「泣けば思い通りになる」と認識してしまうでしょう。
 

2歳児との関わり方におけるポイント

 

◆運動能力の発達を促そう◆
思い切り走ったり、飛び跳ねたりできる環境に、子どもを置いてあげましょう。活発に動き回り、探索活動も盛んになるため、あらかじめ周囲に危険がないか十分に確認しておきましょう。
◆やりたい欲求を認めてあげよう◆
自分でなんでもやりたがる時は、出来る範囲でやらせてあげましょう。できっこないと決めつけたり、できないからと言って「だから言ったでしょ」と叱責するのはNG。補助をくわえて、できたらすかさず誉めてあげることが大切です。
◆積極的な言葉かけを◆
言葉が劇的に発達する時期ですから、日常生活の中でもさまざまな言葉を使って話しかけてみましょう。記憶力が発達するので、不適切な言葉を無意識に使ってしまうことは意識して避けるようにしたいものですね。
◆「なに?」「どうして?」にはキチンと答えて!◆
好奇心を阻害しないよう、聞かれたことにはしっかりと答えましょう。同じことを聞いても「さっき教えたでしょ!」はNG。「あれはスズメっていう小鳥さんだよ、かわいいね!」など会話を通じて言葉と視覚情報が結び付けられるようにしましょう。「なんで青い意リンゴと赤いリンゴがあるの?」など質問も増えますが、適当に答えずに、分かりやすく的確な答え方を考えましょう。
◆「イヤイヤ」には共感!◆
かんしゃくを起こした際などには、「〇〇したかったんだね」「できなくて悔しかったね」などと、まずは子どもがうまく表現できずにいる気持ちを代弁してあげましょう。それでも「イヤ」を連発するようなら、「そうだよね、嫌だよね」という共感を示すだけでも「理解してくれている」と伝わるはずです。
◆見通しの立てられる声掛けを◆
次の行動への気持ちの切り替えがスムーズにできるよう、「〇〇したらお部屋に入ろうね。」など、見通しの持てる声かけをしましょう。いきなり遊びを中断されたり、せかされたりするストレスの軽減につながります。
◆おもちゃの取り合いには…◆
双方の子どもの気持ちを代弁してあげて、「貸して」って言ってみようか?など提案します。貸し借りが難しい場合には、相手の子どもの気持ちを代弁したうえで、他の遊びに誘うなど、注意をそらすのも良いでしょう。貸してくれた場合には、良かったね、と伝えたうえで、相手にお礼を言うことで、子どもがコミュニケーションの方法を学べます。
2歳児にオススメの遊び
保育士さんと園児たち 器用になってくることから、さまざまな遊びにもチャレンジできるようになる2歳児。そんな子どもたちの好奇心を刺激し、心身の発達に繋がる遊びをいくつかご紹介しましょう!

◆オススメの戸外遊び◆
●ボール遊び
●かくれんぼ
●影踏み
●電車ごっこ
●鉄棒ぶら下がり
 
体幹を鍛え、バランス感覚を養うには、ボールを蹴って遊んだり、影踏みをするのがオススメ。影踏みは自己認識を高めるのにも役立ちますね。鉄棒にぶら下がって遊べば、腕力が鍛えられます。2歳半を過ぎたら、簡単なルールのある遊びにもチャレンジしてみると良いでしょう。
 

◆オススメの室内遊び◆
●新聞紙ちぎり
●積み木・ブロック遊び
●まねっこ遊び
●ビニール風船
●お絵かき
●おままごと
手先がどんどん器用になってきますので、紙を細かくちぎったり、画用紙にクレヨンで絵を描いたりして、室内遊びを楽しみましょう。室内ではなかなか体を思い切り動かして楽しむことが難しいですが、動物になりきって動いたり、ビニール袋に空気を入れたものを放り投げて、追いかけたりすることで、普段使わない筋肉が鍛えられます。